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水洗顔と石けん洗顔どちら

公開日: : 最終更新日:2020/09/27 水洗顔(ぬるま湯だけで洗顔)

非接触や宇津木式では水洗顔が推奨されています。
宇津木式では純石けん洗顔もOKですが、非接触ではNGです。

純石鹸NGの理由はPhと残留の問題

非接触では純石けんはアルカリが強いので肌をいためる可能性があると指摘しています。
また、石鹸に含まれている脂肪酸が肌に残ってダメージとなることもあるようです。
そのため、完全水洗顔を推奨されているようです。

純石けんは弱アルカリ性です。
そして私たちの肌は弱酸性です。

では、私たちの肌はなぜ弱酸性なのでしょうか。
それは皮脂があるからです。
皮脂が防御膜をつくり、保湿し、外部の刺激から肌を守ってくれます。

また、石けんは遊離脂肪酸が肌に残留するということで非接触ではNGとなっています。
とはいえ、皮脂が多い人は石けんなしでイキナリ完全水洗顔に入ると挫折しやすい傾向です。

石鹸洗顔が向いている人

皮脂が多い場合は酸化しやすく、間接的に赤みや炎症の原因になります。
仕組みとしては、皮脂を分解するときに遊離脂肪酸が発生します。
その遊離脂肪酸を常在菌が分解しきってくれれば問題ないのですが、分解しきれないほどの場合、その遊離脂肪酸がたまり、時間がたって酸化し、炎症や赤みの原因となります(純石けんの遊離脂肪酸どころの騒ぎでない)。

さらに、たまった皮脂で角栓ができやすい傾向にあります。
このまま放置するとニキビができやすくなります。
むしろ適度に洗浄しないと、肌荒れを起こしやすい。

とはいえ、水洗顔には肌の常在菌環境や皮脂分泌機能の整備という目的もあります。
なので、以下のような特徴を持つ肌は、無理のない範囲内で水洗顔を取り入れるとよいでしょう。

・皮脂が多い、テカり
・角栓やニキビができやすい
・石鹸で洗顔した後、すぐに皮脂が回復する
・乾燥肌でも混合肌でもなく十分にうるおいがある肌

※純石鹸は乾燥肌にはダメージとなるので、乾燥肌の方は使わないようにしましょう。

朝は水洗顔、夜は純石けんを泡立てて洗顔するなど、工夫してみましょう。
※肌への負担をおさえるために必ず泡立てて泡のクッションで洗いましょう


このように少量の石けんと水を手のひらで泡立てます。

※純石鹸ph9~11

また、残留・肌への負担が他の洗顔料より抑えられているといえどゼロではありません。
できるだけ少量使い、使用後はしっかりすすぎましょう。

石鹸洗顔が向いていると診断されることも

過去に、肌断食をいくら続けてもニキビや赤みが改善しない人がいらっしゃいました。
水洗顔もきちんと実践されていました。

その人は、池田大志先生に肌を診てもらったのですが、あなたの場合は純石鹸を使った方がいいと言われたそうです。
早速そのようにしてみたところ、肌が安定してきたと喜んでおられました。

池田大志先生は宇津木先生ほど有名ではありませんが、「何もつけない美肌ケア」という本を出された皮膚科の先生です。

私も本を持っていますが、肌断食本ベスト3冊のうちの1冊です。
復習を兼ねて読み返してみると、石けんを使った方がいいケースもきちんと書かれていて、その中に「皮脂が過剰な場合」も書かれていました。
脂漏性皮膚炎の方なども無理をして完全水洗顔にしない方がよいかと思います(無理のない範囲ならOK)。

完全水洗顔が向いている人

最初から完全水洗顔が向いているのは皮脂が少ない人です。
皮脂が少ない人の肌は乾燥気味で肌を守るのに十分な皮脂がありません

なので弱アルカリ性の石鹸で洗顔すると、ただでさえ少ない皮脂を根こそぎ奪い、肌にダメージを与えてしまいます。
また、皮脂が回復して弱酸性に戻るスピードも遅いです。

それ故に、皮脂が少ない人、回復しにくい人は肌断食はじめから完全水洗顔が適しているのです。

完全水洗顔が向いているのは以下の通りです
・皮脂が少ない
・洗顔後皮脂の回復がおそい
・乾燥気味

このような人は乾燥肌気味なので、完全水洗顔、必要に応じてワセリンを薄くつけることが適しています。
ワセリンが皮脂の保護膜の役割をしてくれます。

混合肌はどうなのか?

混合肌とは乾燥しているのに皮脂が多いタイプです。
いままで多くのスキンケアを試してきたため、肌表面の角質層はボロボロです。

つまり肌のバリア機能が弱い肌です。
保湿力がないので純石鹸を使うと反応することがあります。

なので、角栓やニキビ対策には米のとぎ汁洗顔米粉洗顔などを取り入れながら、徐々に肌の機能を回復していくとよいでしょう。

※非接触生活では食べ物を肌につけるのは不安定とされています。

※実践の際は目や鼻に入らないようにし、使用後はよく洗い流しましょう。
※米のとぎ汁の保存は、常温では1日、冷蔵庫なら3日くらいで使い切った方が無難です。
※少しでも肌に異常が出たら実践を中止して下さいね。

純石鹸・その他の候補

・純石鹸:
近くのドラッグストア等で手に入りやすい。
中学生や高校生でも買いやすい。
用途は洗顔と体洗い。
洗髪には不向き。
石けん負けする人や皮脂が少ない人には不向き。

・米のとぎ汁:
米をといだ日に入手できる。
洗顔、洗髪、入浴剤、浴室掃除、化粧水等と用途が広い。
肌への負担がなく余分な皮脂や角栓を細かな粒子で落とすので助かります。
湯シャンに使うとしっとりサラサラな感じに仕上がります。
米アレルギーでない限りは肌に負担を与えることなく使えるのが嬉しい。

・米粉
業務用スーパーやライフなど大きなスーパーで入手可能。
洗顔、洗髪、入浴剤、浴室掃除、化粧水等に使えます。
米のとぎ汁同様に肌への負担がなく余分な皮脂や角栓を細かな粒子で落とします。
使用量を多くするととてもうるおいます
米アレルギーには使えません。

・小麦粉:
小麦粉をクレイのようにぬるま湯で溶くと小麦粉洗顔ができます。
洗顔、洗髪、浴室掃除、コンロまわりの掃除等用途が広い。
肌への負担がなく余分な皮脂や角栓を吸着して落とすので助かります。
湯シャンに使うとしっとりサラサラな感じに仕上がります。
小麦粉アレルギーの方には不向き。

※米のとぎ汁洗顔は角質培養のページを、小麦粉洗顔は小麦粉洗顔のページをご参照頂ければ幸いです。

水洗顔は無理のない範囲内で

結論として、水洗顔は無理のない範囲内で行い、必要に応じて純石けんを使いましょう。

少しでも乾燥の傾向があれば、米のとぎ汁洗顔もしくは米粉洗顔に挑戦してみましょう。
米のとぎ汁洗顔や米粉洗顔は肌に負担を与えません。
それどころかグルコシルセラミドの影響で肌表面の水分が蒸発しにくく、保湿にもうってつけです。

肌断食・水洗顔に挑戦される人の多くは、肌荒れの改善を目的とされているかと思います。
完全水洗顔にこだわらず、自分に合った肌断食ペースを見つけてくださいね!




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  • もち肌イブ(エコ肌ぴあ)
    1978年生まれ。大阪市在住。
    湯シャン、水洗顔、肌断食実践中。
    泡や化粧品を使わない生活をしています。


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