肌の痒みの原因と対策
肌が傷んでいる時は、肌に痒みやピリピリ感が発生することがあります。
よくある原因は、肌断食初期で肌の環境(特にバリア機能となる角質層)が整っていないこと、そしてストレスによる角質層の乱れ(バリア機能の低下)です。
肌の痒みのよくある原因
肌断食を始めて1年くらいは、肌が改善途中なので発生しやすく、汗をかいても痒みやピリピリ感を感じることがあります。
また、この時期は肌に必要な常在菌環境も未発達なので肌のバリア機能が十分ではありません。
しかし肌断食や湯シャンを続けていくと徐々に整っていきます。
また、冬であれば、寒さというストレスから、コラーゲンが肌に充分行き渡らなくなり、肌の乾燥が発生して痒みを感じることがあります。
これはストレスの多い環境下でも起きることであり、肌の角質層が乱れるとバリア機能も低下するのでちょっとした刺激で肌に痒みや赤み、ピリピリ感などのトラブルが発生することがよくあります。
肌に充分なコラーゲンが行きわたらないと、以下の図のように角質層が乱れ、肌のバリア機能が低下し、ちょっとした刺激で痒みや乾燥、赤み等のトラブルが出やすくなります。
なお、汗が少ないというか、汗をかかない冬、皮脂も少なくなる冬は、肌に必要な常在菌のエサが少なくなるため、常在菌環境が悪化しやすい。
肌の痒みの対策
では、肌の痒み改善するにはどのようにすればよいでしょうか?
肌断食初期(半年~1年くらい)であれば・・・
肌が改善途中であり、肌に必要な常在菌環境も十分に整っていないので、根気よく肌断食や湯シャンを続けましょう。
常在菌環境を乱す界面活性剤の使用がなくなれば、徐々に肌が整っていきます。
また、痒みやピリピリ感がおさまらず、思わずかいてしまいそうな場合は、流水だけで手をしっかり洗った後に、痒みのある部分にワセリンをつけて凌ぎましょう。
肌断食を3年以上やっているのに、肌に痒みが出た場合であれば・・・
ストレスで肌に充分なコラーゲンがいきわたらず乾燥→肌の角質層が整わない
→その結果肌のバリア機能が低下→ちょっとした刺激で肌が反応しやすいというのがよくある原因です。
対策は肌断食初期と同じように、流水だけで手をしっかり洗った後に、痒みのある部分にワセリンをつけて凌ぎつつ、以下のことに気を付けるとよいでしょう。
1.栄養をバランスよく取る
2.ストレスが多い環境下ではビタミンCを2時間おきくらいに取る
3.冬であれば防寒をしっかりと
4.十分な運動
5.十分な睡眠(できたら7時間以上)
食事と運動の対策が大事
肌断食は、化粧品による誤魔化しがない分、食事が肌に現れやすいのがデメリットでもあり、メリットでもあります。
食事が肌に現れやすいということは、この食生活ではいけないというのがすぐに分かり、早期発見早期対策につながります。
ビタミン、タンパク質、鉄分等、バランスよく栄養をとると肌が整いやすい。
なお、ストレスの多い環境下では、抗酸化が間に合わず、肌にコラーゲンがいきわたりにくくなり、肌のバリア機能が低下しやすい。
環境を変えることができればそれが一番よいのですが、そうでない場合は、かぼちゃやトマト、ブロッコリー、ほうれん草、鮭など抗酸化作用のある食べ物を意識的に取るとよいでしょう。
かぼちゃはビタミンEも含み、ホルモンバランスの調整にも便利です。
サニーレタスやレタスの外側もカロテン豊富でおすすめです。
※しっかり洗って食べましょう
それで間に合わない場合は、ビタミンCサプリを2~3時間くらいあけて取るとよいでしょう。
※取りすぎると下痢をすることがあるので、肌と体調を見ながら頻度を調整する必要があります
なお、冬など汗が出にくい季節は、室内運動や軽いジョギングなどを行うと、ほんのり汗をかくことができ、肌に必要な常在菌が活性化しやすい。
肌断食初期(始めて1年くらい)や冬、ストレスの多い環境では、肌の痒みやピリピリ感が発生しやすいので、ワセリンを適度に使いつつ、上記5つの対策をしていきましょう。
また、肌が弱っているときは特に(流水で洗っていない手で)顔を触らないなど、肌にダメージを与えないことが重要です。
顔ダニは殺菌すればいいというものではない
よく顔ダニが顔の痒みの原因、アクネ菌が原因でニキビなどと言われていますが、これらも常在菌の1つ。
殺菌すればいいというものではありません。
大切なのは常在菌のバランスであり、それぞれの菌を適切な量に保つことです。
即ち、異常繁殖させないことが大事です。
異常繁殖の原因は以下のことが挙げられます。
・ヘアケアやスキンケアのやりすぎ
・過剰な除菌
・免疫力の低下
対策としては、界面活性剤を使いすぎないこと、そして日頃の食事対策がモノを言います。
肌断食を行っている時点で1つ原因をつぶしていますので、できる範囲内で湯シャンをしたり、上記で述べた食事対策で抗酸化および免疫力の維持を心がけるとよいでしょう。
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